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飯田橋にある歯医者[竹内歯科医療院]は、患者の皆様とのコミュニケーションを大切にしながら治療を行っております。

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【竹内歯科医療院 所在地】
東京都新宿区揚場町1-13
ミヤコビル3階

「飯田橋」駅から徒歩2分
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コラム


【CASE1】 身体の健康と口の健康について
昔から口は全身の健康状態を反映すると言われてきました。体調の悪い時に口内炎、口角炎ができたり、歯や歯茎が疼いたり、胃腸が悪いと口臭がしたりと、経験された方も多いと思います。
近年ではこのように身体の変化の結果が口の中に現れるということだけでなく、身体の健康と口の健康の相互の関連性についての報告がいくつか出てきました。つまり口の健康を保つことが、全身の健康保持につながるということです。その報告の中からいくつかをご紹介いたします。

(1)糖尿病、肥満と歯周病

国内外の疫学調査から糖尿病(高血糖)や肥満のある人には歯周病が多く、しかも重症化しやすいことがわかっています。
一方で糖尿病患者に対し、歯周病治療・管理を行ったことにより、血糖コントロールが改善したとの報告がなされています。

(2)メタボリックシンドロームと歯の健康

メタボリックシンドロームとは、肥満、高血糖、高血圧などの危険因子が重なった状態です。これらの危険因子が重なることにより「脳卒中」、「心筋梗塞」、「糖尿病」などの命に関わる疾患の発症する確率が高まります。
このメタボリックシンドロームになることに深く関連しているのが食生活です。ゆっくりとよく咬むことにより、食べ過ぎや消化不良を防ぐことができます。従って歯の健康を取り戻し、適切な量でバランスのとれた食事を摂ることがメタボリックシンドロームの予防につながります。

(3)脳機能低下と咀嚼(咬むこと)

咀嚼運動をすることにより、脳血流量が増加することが報告されています。つまり口の中の環境を整え、よく咬むことにより、高齢者では脳機能低下の予防、また若年者では脳機能発達の促進になるといえます。

(4)痴呆と咀嚼

前述のように咀嚼機能は脳機能と深く関わりがあります。痴呆(特にアルツハイマー型痴呆)においては、歯の喪失、不適合義歯の装着などの咀嚼能力の低下に伴い、その発症リスクが増加することが報告されています。従って歯を守り、よく咬むことのできる義歯の装着が、高齢者の痴呆予防に効果があるといえます。

(5)誤嚥性肺炎と咀嚼

歳をとると病理的に、また生理的にも嚥下機能(飲み込む能力)が低下します。実際高齢者では食事中にむせることが多くみられます。これは飲み込む機能が低下し、食べ物や水がうまく食道に入ってゆかず、誤って気管、肺に入ってしまうことにより起こります。更にこの肺の中の食塊が細菌感染を起こすと、誤嚥性肺炎となってしまいます。
通常は誤って気管に入ったとしても咳反射が誘発され咳(むせ)が出ることで内容物が外に出され防御されています。
高齢者ではこの防御反応である咳反射も低下することもあり誤嚥性肺炎の危険性が高まります。しかし咀嚼運動を十分行うことにより、咳反射が起こりやすくなるという報告が出てきました。このことから、よく咬むことのできる義歯の装着などが重要といえます。

(6)誤嚥性肺炎と口腔ケア

前述のように誤嚥性肺炎は飲み込む能力、防御する能力が低下するためにおこります。一方で口腔ケア(お口の中の清掃)を行うことにより、口腔内の細菌の数が減少し、誤嚥性肺炎の発症リスクが減少することが報告されています。つまりお口の中をきれいに保つことにより誤嚥性肺炎に罹りにくくなるといえます。

(7)インフルエンザの感染と口腔ケア

口腔ケアはお口の中をきれいにし、そしてその状態を保つことで誤嚥性肺炎に罹りにくくするだけでなく、以下のような多くの効用があります。
・誤嚥性肺炎の予防
・唾液分泌の促進
・口腔感覚の賦活
・義歯の安定
・嚥下反射の誘発
・廃用萎縮の防止
・手肢の機能訓練

また更に、インフルエンザの感染予防につながるとの報告があります。従って口腔ケアは要介護高齢者のみならず、一般の健常な方にも、身体の健康を保つために重要なことといえます。